目指すのは、レンジャー。
こんにちは、パラサイヨのSteveです。今年卒業するAくんのことを紹介させてください。
小さい頃から施設で育ったAくんは、どちらかといえばやんちゃな子でした。心は優しいのに、気持ちをうまく言葉にできないタイプ。でも、一緒にいると、その不器用な優しさがちゃんと伝わってくる子でした。
2019年の年末、帰る場所のない子どもたちを連れて遊園地に行きました。Aくんともう一人、仲の良いBくんを引率していた私は、「せっかくだからジェットコースター乗ろうぜ」と声をかけました。二人はそろって首を横に振る。「怖いの?」と聞くと、「別に」と答える。明らかに怖がっているのに、意地を張る二人が可笑しくて、笑いをこらえるのに必死でした。
そんなAくんが今、目指しているのはレンジャー——陸軍のスカウトレンジャーとして、人命救助の仕事に就くことだそうです。「あの時ジェットコースター怖がってたのに、レンジャーできるの?」と揶揄うと、照れくさそうに笑いながら「怖くはない」と返してきた。その顔を見て、この子はもうここまで来たんだと思いました。
高卒から試験を受ける道もあります。でも先のキャリアを考えると、大学を出ておくことが彼の夢への近道だと思っています。
長く活動していると、たくさんの子どもたちと仲良くなり、そして卒業していきます。うまくいかないこともあった子が、自分の言葉で未来を話している。それを隣で見られることが、この活動を続けてきた理由のひとつです。
Aくんの夢を、一緒に応援してもらえませんか。


